人生をよりよく生きるための探究 <(有)ドンカメ 小久保社長>
2026-07-17
7月15日(水)に、茨城県立土浦第一高等学校(谷津 勉校長)の定時制で総合的な探究の授業を行いました。社会でよりよく生きるゲストとして、栃木県芳賀町にある有限会社ドンカメ代表取締役の小久保行雄社長をお招きしました。
この企業は、芳賀町や宇都宮市の学校給食やスーパーやコンビニなどの販売店、レストランや食堂などの飲食店から出る生ゴミを回収し、微生物の力で完全有機製法で堆肥を製造販売しています。小久保社長の実家はもともとは梨農家で、美味しい梨を育てるために自宅用の堆肥をつくったところ評判を呼び、芳賀町の農家の繁栄を願って大量の生産するようになりました。さらに、芳賀町の学校給食の残りが多いことに着目し、おいしい給食を提供するために農家に美味しい食材の提供を呼びかけ、給食センターの栄養士に依頼し、食品ロスを減らすことに成功しました。また、小久保社長は、JICA(国際協力機構)と共に東ティモール民主共和国での農業技術の普及に取り組み、現地の方に一から農業を教え豊かな食生活になるように支援してきました。(現地の方が一から農業を学ぶための教科書も作りました)
今回は、「第一次産業で豊かな食生活を創ろう」というテーマで、小久保社長の食品ロスをなくそうとする思いや、そのために行ってきた主体的な活動、人類の命を育む第一次産業の重要性、「いただきます」という言葉の意味と命をいただくことの重大さなどについて解説していただきました。小久保社長が大切にしてきたこと、「環」という言葉に集約されます。堆肥作りで地域とつながり、給食の改善で町全体とつながり、外国人とのつながりで世界規模で必要な農業の振興に関係する人たちとのつながりが広がりました。食品ロスを減らし、食品の残りを有能な堆肥に替え、農業生産物の味を良くし生産量を増やし、農業と自然、人間の途切れない関係性である「環」を作り上げてきました。その意義を高校生がどのように感じ、自分事としてとらえたか、何を探究しようと考えたか、生徒の心の動きが楽しみです。
高校生は、今回の授業を基に自己課題を考え、自分の問いに従って夏休み中に探究活動をしてもらいます。その成果をまとめ、9月16日(水)にはグループ協議を行います。そして、高校生として自分が取り組む「食品ロス対策」に関する活動と、よりよい社会を創るために全員で取り組むべき活動についてまとめます。生徒達の自主的・協働的な探究活動に期待したいと思います。
食糧の自給率が38%の日本の第一次産業を改善・支援しないと、持続可能な国政は成り立ちません。このブログをご覧の皆様、ご一緒に勉強しませんか? <塚田>


